Kazuma式 全方位型対話相談室は、創設者Kazumaの実体験をもとに、恋愛・人間関係・孤独・自己肯定感といった”言葉にできない想い”を共に掘り起こす場だ。
【この記事の結論】
感じないのは壊れているからじゃない。守っていたから、鈍くなっただけ。抑えるな。“微量で感じる”ことから始めろ。防衛に敬意を払い、少しずつ感じる練習へ。
「何も感じない」が続くとき、中では渋滞が起きている
「何も感じない」と思ったことはないか?
「嬉しくも悲しくもない」
「楽しくもつまらなくもない」
「何も感じない」
感情が動かない。
心が空っぽに感じる。
「何も感じない」が続くとき、中では渋滞が起きている。
心理学では、感情の麻痺は防衛反応の一つとして知られている。過度なストレスや感情の抑圧が続くと、心はシャットダウンする。これは、壊れているのではなく、守っているのだ。感じないのは、心が過負荷から自分を守るために選んだ方法だ。
感じないのは壊れているからじゃない。守っていたから、鈍くなっただけ。
本記事では、「感じないようにしている自分」に気づいたら、防衛と”麻痺”をゆっくりほどく方法を掘り起こす。答えは出さない。ただ、君が「微量で感じる」力を取り戻すきっかけを持てるように。
もし、君が「何も感じない」と感じているなら、Kazuma式が扱う4大属性(恋愛・人間関係・孤独・自己肯定感)の中でも、特に自己理解と感情整理の領域を深く掘り下げる必要がある。Kazuma式 対話相談室 総合ページで、君の悩みに合わせた記事を探してほしい。
心の防衛構造|シャットダウン/知性化/過剰コントロール
「感じない」
この状態は、どうやって起きるのか?
防衛反応としての「感じない」
防衛反応としての「感じない」。
- 感情が強すぎると、心はシャットダウンする
- 感情を感じないことで、自分を守る
感じないのは、防衛反応だ。
シャットダウン:感情を遮断する
シャットダウン:感情を遮断する。
- 過度なストレスや感情の抑圧が続くと、心はシャットダウンする
- 感情を遮断することで、心を守る
シャットダウンが、「何も感じない」状態を作る。
知性化:感情を頭で処理する
知性化:感情を頭で処理する。
- 感情を感じるのではなく、頭で分析する
- 「なぜそう感じるのか」を考えることで、感情から距離を取る
知性化が、感情を感じにくくする。
過剰コントロール:感情を抑え込む
過剰コントロール:感情を抑え込む。
- 感情を見せないようにする
- 感情を抑え込むことで、コントロールしようとする
過剰コントロールが、感情を麻痺させる。
考えないようにすると、もっと考えてしまう理由|シロクマ効果と思考抑制の心理構造で解説したように、「考えないようにする努力」が逆効果になる。
「感じないようにする努力」も、同じだ。
感情を抑え込むほど、感情が麻痺する。
感じないことの副作用
「感じない」
この状態が続くと、何が起きるのか?
喜びも悲しみも感じなくなる
喜びも悲しみも感じなくなる。
- 感情を遮断すると、すべての感情が鈍くなる
- 嬉しいことがあっても、喜べない
- 悲しいことがあっても、泣けない
感情の幅が狭くなる。
自分が何を望んでいるかわからなくなる
自分が何を望んでいるかわからなくなる。
- 感情は、自分の望みを教えてくれる
- 感情を感じなくなると、自分が何を望んでいるかわからなくなる
自分との繋がりが薄くなる。
他者との繋がりが薄くなる
他者との繋がりが薄くなる。
- 感情を感じなくなると、他者の感情も感じにくくなる
- 共感が難しくなる
他者との繋がりが薄くなる。
「忘れようとするほど苦しい」のはなぜか|未完了の感情と記憶の心理構造で解説したように、感情を抑えるほど、記憶が強化される。
「感じない」も、同じだ。
感情を抑え込むほど、心の負担が増える。
体調不良や疲労感が続く
体調不良や疲労感が続く。
- 感情を抑え込むことは、心に負担をかける
- 心の負担は、体に現れる
体調不良や疲労感が続く。
回復原則|「安全 > 深掘り」「微量 > 大量」「観察 > 制圧」
「感じない」
この状態から抜け出すには、どうすればいいのか?
「安全 > 深掘り」:無理に深掘りしない
「安全 > 深掘り」:無理に深掘りしない。
- いきなり深い感情を掘り起こすと、心が壊れる
- まずは、安全を確保する
安全を最優先にする。
「微量 > 大量」:少しずつ感じる
「微量 > 大量」:少しずつ感じる。
- いきなり大量の感情を感じようとしない
- 微量から始める
微量で感じることが、回復の第一歩だ。
「観察 > 制圧」:感情をコントロールしようとしない
「観察 > 制圧」:感情をコントロールしようとしない。
- 感情をコントロールしようとすると、逆効果になる
- ただ観察する
観察することが、感情を取り戻す方法だ。
「気にしないようにしよう」が、かえって気になる理由|3分でできる注意の移し方と脱・同一化で解説したように、注意を抑えるのではなく、移すことが重要だ。
「感じない」も、同じだ。
感情を抑えるのではなく、観察する。
実践ワーク|感情温度計/5呼吸スキャン/微量ラベリング
「感じない」を回復するための実践ワークを3つ紹介する。
感情温度計
感情温度計
- 今の感情を0〜10の温度で表す
- 0=何も感じない、10=強く感じる
例:
- 「今の不安は、3くらい」
- 「今の疲労感は、7くらい」
温度で表すことで、感情を可視化できる。
5呼吸スキャン
5呼吸スキャン
- 5回呼吸しながら、体をスキャンする
- 体のどこに感覚があるかを確認する
例:
- 1呼吸目:頭
- 2呼吸目:首・肩
- 3呼吸目:胸・お腹
- 4呼吸目:腕・手
- 5呼吸目:脚・足
体の感覚を確認することで、感情と繋がる。
微量ラベリング
微量ラベリング
- 今感じている小さな感情をラベリングする
- 「少し」「ちょっと」「微かに」などの言葉を使う
例:
- 「少し疲れている」
- 「ちょっと不安がある」
- 「微かに嬉しい」
微量でラベリングすることで、感情を取り戻す練習になる。
防衛に敬意を払い、少しずつ感じる練習へ
「感じない」
この状態から抜け出すには、焦らないことが重要だ。
防衛に敬意を払う
防衛に敬意を払う。
- 「感じない」は、心が自分を守った結果だ
- 防衛してくれたことに、敬意を払う
防衛に感謝することが、回復の第一歩だ。
少しずつ感じる練習をする
少しずつ感じる練習をする。
- いきなり大量に感じようとしない
- 微量から始める
少しずつ感じることが、回復の道だ。
「感じない」を責めない
「感じない」を責めない。
- 「感じない自分はダメだ」と責めない
- 「感じない」は、心が守った結果だ
自分を責めないことが、回復の土台だ。
感情を取り戻すのは、時間がかかる
感情を取り戻すのは、時間がかかる。
- 焦らない
- ゆっくりでいい
時間をかけることが、回復への道だ。
俺にも「何も感じない」そんな事が続く時期があった。
当時の俺は多忙を極め、感情が動かなくなっていた。
嬉しいことがあっても、喜べない。
悲しいことがあっても、泣けない。
「何も感じない」
俺は、感情を遮断していたのだ。
感情を感じることが憂鬱で、外部の一切をシャットダウンしていた。
機械のようだった。
しかし、そのおかげでわかったこともある。
感情温度計を使ってみた。
「今の疲労感は、7くらい」
温度で表すことで、感情を可視化できた。
次に、5呼吸スキャンをした。
体のどこに感覚があるかを確認した。
体の感覚を確認することで、感情と繋がった。
そして、微量ラベリングをした。
「少し疲れている」
「ちょっと不安がある」
微量でラベリングすることで、感情をコントロール練習になった。
最初は、微量しか感じられなかった。
だが、続けることで、少しずつ無駄な感情を使い過ぎ、心が疲弊することなく管理出来るようになった。
そうして、感情をコントロールする術を身につけたからこそ、思った事がある。
感じないのは、心が壊れているからじゃなかった。
守っていたから、鈍くなっただけだった。
防衛本能が、心の磨耗を防いでいたのだった。
感じないのは、壊れているからじゃない。
守っていたから、鈍くなっただけ。
抑えるな。微量で感じろ。
「何も感じない」人のチェックリスト
□ 「何も感じない」と思っている
□ 嬉しくも悲しくもない
□ 楽しくもつまらなくもない
□ 感情が動かない
□ 自分が何を望んでいるかわからない
□ 他者との繋がりが薄い
□ 体調不良や疲労感が続く
□ 感情を遮断している
□ 感情を頭で処理している
□ 感情を抑え込んでいる
3つ以上当てはまるなら、君は感情の麻痺に陥っている可能性が高い。
よくある質問(FAQ)
Q. なぜ「何も感じない」状態になるの?
A. 過度なストレスや感情の抑圧が続くと、心はシャットダウンします。これは防衛反応です。感じないのは、壊れているからではなく、守っていたからです。
Q. どうすれば感情を取り戻せる?
A. 焦らず、少しずつ感じる練習をしてください。感情温度計、5呼吸スキャン、微量ラベリングなどの実践ワークから始めることをおすすめします。安全を最優先にし、無理に深掘りしないことが重要です。
Q. 感情を取り戻すのに、どれくらい時間がかかる?
A. 人によって異なります。焦らず、ゆっくりでいいです。時間をかけることが、回復への道です。
Q. 「感じない自分」を責めてしまう。
A. 自分を責めないでください。「感じない」は、心が自分を守った結果です。防衛に敬意を払うことが、回復の第一歩です。
Q. いきなり深い感情を掘り起こすのは、ダメ?
A. ダメです。いきなり深い感情を掘り起こすと、心が壊れます。まずは、安全を確保し、微量から始めてください。「安全 > 深掘り」「微量 > 大量」「観察 > 制圧」が回復原則です。
Q. 感情を感じると、怖い。
A. 怖いのは当然です。だが、微量から始めれば安全です。感情温度計で「今の不安は、3くらい」と確認するだけでも、練習になります。
Q. もっと練習したい人へ
A. 毎日、感情温度計を使って「今の感情」を1つメモしてください。0〜10の温度で表すだけでいいです。2週間続けることで、感情を可視化する力が少しずつ育ちます。自己理解できない時に読む記事も参考にしてください。Kazuma式4大属性:自己理解で、自己理解について詳しく解説しています。
まとめ
要点3つ
- 心の防衛構造|シャットダウン/知性化/過剰コントロール――防衛反応としての「感じない」。シャットダウン:感情を遮断する。知性化:感情を頭で処理する。過剰コントロール:感情を抑え込む。感情を抑え込むほど、感情が麻痺する。
- 感じないことの副作用――喜びも悲しみも感じなくなる。自分が何を望んでいるかわからなくなる。他者との繋がりが薄くなる。体調不良や疲労感が続く。感情を抑え込むほど、心の負担が増える。
- 回復原則|「安全 > 深掘り」「微量 > 大量」「観察 > 制圧」――「安全 > 深掘り」:無理に深掘りしない。「微量 > 大量」:少しずつ感じる。「観察 > 制圧」:感情をコントロールしようとしない。防衛に敬意を払い、少しずつ感じる練習へ。
次の一歩
感じないのは、壊れているからじゃない。守っていたから、鈍くなっただけ。抑えるな。微量で感じろ。それが、感情を取り戻す道だ。
まずは10分だけ、君の「何も感じない」について一緒に考えよう。
何も感じない、感情が動かない――そんな時は、10分だけ話そう。
「感情を取り戻す練習を一緒にする」10分対話
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【著者情報】
Kazuma|Kazuma式 全方位型対話相談室 創設者
恋愛・人間関係・孤独・自己肯定感という「Kazuma式4大属性」を軸に、人が抱える”言葉にならない想い”を共に掘り起こす対話を続けている。記事はすべてKazuma自身の体験・相談事例をもとに執筆。深夜帯に動く読者の「名前のない痛み」に寄り添い、心を整理するための視点を届けている。
【免責事項】
本記事はKazumaの実体験・相談事例をもとにした一般的な見解です。医学的・法律的アドバイスを目的とするものではありません。深刻な心理的問題や法律的問題については、専門家への相談をおすすめします。